雑談

2011.01.29

老年期の生き方

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 老年に入った人々、すなわち、子供が独立し、仕事も定年を迎え、あとは年金で生活してゆくことができるようになった、という境遇の人たちは、心構えとしてはどう生きてゆけばよいのでしょうか?
 結論を先に言わせていただくと、「やりたいことをやる」ということになりましょうか。仕事の為にそれまでできなかったことが、沢山あるのではないでしょうか?逆に結えば、仕事を理由にやりたいことをやっていないということです。
 ところが不思議なことに、いざ定年になって、あれをしよう、これをしようと計画をしていたのが、一応し終えると、それからがいけません。突然前方不良になります。
 仕事がなくなるというのは、大きなことのようです。毎日の生活で、核をなしていたものがなくなると、突然ふにゃふにゃになり、毎日のんべんだらりと生活してしまうようです。
 
   (その2)
 なぜこのような話をするかといえば、このような生活をしている人に限って、いったん癌などの死病に冒されると、がぜん闘病生活にめざめ、健康生活がすべてであるかのような考えを持たれるようだからです。何のための健康かということを考えると、「なにか」をするための健康であり、いずれ死は免れないとすれば、「おもろいこと」をすることが、人生を生きているということであり、その果てに死があるということではないでしょうか?
 あるお酒好きの人がおられて、リンパ系の癌を宣告されて、毎日ウツウツした生活をされ、お酒は癌に悪いということで、お酒をおやめになったケースがあります。一日でも長生きをするために、好きなお酒を断つということは、本末転倒ではないでしょうか?私なら面白い生活をすることが人生の目標であり、気に染まないことを、?つまり、断酒を?無理やりやることは、私は本意ではないと考えます。そのうちに、病気のため、お酒を飲んでもおいしくないと思えるようになるでしょう。おいしくないものを飲むことはありません。そのときに、お酒をおやめになればよろしい。
 同じようなことが、その他のことでも起こっています。医学的にも間違っていることもあり、主治医の方は何をお話しているのか疑問に思ったことがあります。たとえば糖尿病。糖尿病の患者さんが、しばしば「私は糖尿病で、元々甘いものが好きだったのですが、控えています。」といわれることがあります。私はいつも「それは少し違うのではありませんか?」と答えています。甘いものを食べるので糖尿病になったわけでもありませんし、糖尿病だから甘いものを食べてはいけないというわけでもありません。糖尿病でも甘いものを食べてもよいのですよ答えると、びっくりされます。「しかしながら、条件がありますよ。」ということで、納得されます。
糖尿病の何が悪いのか?血糖値が、食後急激に上がり、高血糖が血管やその他の臓器を傷めるということが悪いことなので、高血糖にならないように、少量の食べ物をとるということが、核心にあるということです。そういう点で、一日三回の食事という習慣が、考えようによれば悪いといえそうです。かためて、まとまった量の食事をすることがわるいといえそうです。いわゆる「ドカ食い」という習慣がわるいといえそうです。
 ではどうすればよいのか?おそらく3食は少量にしておき、間食で少し補うというのが良いのかもしれません。
 ところが、糖尿病の患者さんは、三度の食事をして、さらにカロリーの高い間食をされることが多く、間食を止めれば糖尿病は良くなると、おっしゃることが多い。しかしこれは本当でしょうか?間食をしないことにすれば、三食を食べ過ぎることにならないかというのが、私が心配している点です。糖尿病は、一回に食べ過ぎて、体が食べたものを処理できないで、血糖値が高くなるということが、問題の本質ではないでしょうか?
 少し脱線してしまいました。でも、人生にとり、面白いことだけをやり、美味しい物を食べ、楽しく毎日を過ごし、ときには外国に旅行するなんていう生活は、サイコーだと思いませんか?それができるのが第三の人生である定年後の人生ではないでしょうか?

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