東西医学の融合

2010.09.20

人間ドックを受けましょう!

 中華民国田黄印材-1のサムネール画像
 

 

癌のお話で述べましたように、癌は死病です。癌が発見された時は、ほとんどの場合手遅れです。何故か?自覚症状が出てからお医者さんにかかって、検査して癌が発見されるプロセスは、助かる癌のものではありません。
 助かる癌が発見されるのは、ひとえに、自覚症状がない段階で早期発見できる検査を受けて、初めて発見されうるものだからです。助かる癌というのは、早期癌であり、この早期癌は自覚症状がありません。自覚症状があることは、進行癌になっていることを示します。
 では、癌で死なないようにするにはどうすればよいのでしょうか?話は簡単です。早期に発見できる検査を受ければよいのです。それを系統的にやってくれるというのが、人間ドックです。
この人間ドックも、ピンからキリまであり、日帰りの人間ドックから、最新鋭のMRIをつかった脳ドックやら、癌検査のシンチグラム(癌に集まる放射性アイソトープを注射して、全身のシンチレーションスキャンを行うもの)までをするものもあります。費用は、1万円から数十万円するものまであります。人間ドックがそんなにお金がかかるならば、受けることができないとおっしゃる方がおられるかも知れませんが、それは個人の考え方で、ここで議論すべきことではありません。毎年何十万ものお金をかけろと申しているわけではありません。理想を言えば、毎年一回人間ドックを受け、4,5年に一度精密検査を受けるのがよいのではないでしょうか。あなたにそこそこのお金があればの話ですが・・・。
もうひとつ付け加えておきますことは、75歳以上の高齢者の方はどうすればよいかという問題です。
ひとつの答えは、もう人間ドックなどは受けないで、癌が出てきたときは寿命として、「癌と闘わない」という姿勢を持つことです。さらに言わせてもらうならば、検査を受けずにおればよいのです。老人の癌は進行が遅く、進行するに従い体が衰えてきて、老衰状態となります。つまり、検査して癌と分からなければ、老衰とほとんどかわりありません。現実に老衰死といわれるものの半分ぐらいは、本当は癌であったのではないかと、私は推定しています。
もうひとつは、人間ドックを受け続けて早期発見を心がけるという、若い方にお勧めしている方法です。
従いまして、最後に行き着くところは、元気に毎日を充実して生きることが、われわれが求めることだろうということです。ここに漢方薬の出番があります。

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