漢方勉教室へのお誘い

 この漢方勉強室は、会員制とします。その理由は、漢方でも如何なる分野でも、ある問題を煮詰めていくときには、必ず先人の説の批判を伴いますが、それを嫌がる人たちがいるからです。別に誹謗中傷しようとしているわけでないのに、です。誤解を避けるためには、議論の場は、非公開でなければなりません。
 また、質問が幼稚で、恥ずかしいので、発言しないという方もおられるでしょう。えらい先生方の中には、幼稚な質問をした人を、明らかに蔑む様な眼で見られる方もおられます。私も経験があり、逆にそのような態度を取る人とは、違う世界でやってゆくしかありません。根本から問題を捉え様とする時は、その問いは、プリミティヴなものとなります。それを、貴びましょう。
 また、現行の法律では、保険制度の下では、医療機関の宣伝は禁じられています。議論の中で、症例は、宣伝と受け取られるかもしれません。会員制の場で議論されるときは、その心配はなくなります。さらに、会員制の場での批判は、外に出ることはありません。
 世の中の摩擦を避け、真実の医療を求めてゆくには、このような場が無ければなりません。したがって、この中での議論は、冷静に、丁寧なものとしたいと考えています。批判は、そのような意見がある、ぐらいに留めて、個人の誹謗・中傷をしょうとしているのではない、と考えてください。このような議論の仕方に賛成していただける方だけに参加いただきたいと、考えています。
 参加資格は、わが診療所の患者さんと、漢方を勉強しようとしている、鍼灸使、薬剤師、医者です。またそれ以外の方で、特別に希望されるときは、入会時に、その理由をご説明ください。
 ぜひとも、ご参加ください。

漢方勉教室の入塾規約


 この勉教室に入塾されて、漢方について色々議論が展開されるのを見聞きされる訳ですが、ここでの内容の、外部への漏洩は、して欲しくないと考えています。その理由は、ここで述べられていることは、橋岡が、一人で、なが年、考えを温めてきた内容であり、オリジナルが問われる学問の世界では、知られていない内容が沢山あります。これが一つの理由です。もう一つは、学問は、常に先人の達成された内容の上に立つものであり、批判を通じて理解が深まるという側面があります。それ故、批判の無い論評は、おそらく無内容のものと考えます。それ故、批判の事実が社会に漏れますと、様々な不必要な摩擦を生じることとなり、せっかく自由に議論をしていたことが出来なくなりますので、この勉教室で知った内容については、外部に漏らさないでいただきたいと考えます。
 それ以外にも、医療現場で見聞するものは、一般の世界では通らないものもあり、裁判になることも有り得るわけで、その意味からも外部に漏らしては、困ることがあるわけです。
 以上の事より、ここで述べられた内容については、外部に漏出させないことが、入塾の条件となります。
 これに同意いただける方のみ、この漢方勉教室にご参加ください。

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