漢方よもやま話

2010年09月21日

漢方薬の服薬期間について

漢方薬を服薬している患者さんからしばしば受ける質問に、「いつまで漢方薬を飲み続ければよいのでしょう?」という問題があります。これに関してお答えします。
 それは、ズバリ、漢方を飲むようになった病気の罹病期間 (どれだけ、その病気にかかっていたかという期間) と、ほぼ同じといわれています。このことは貴重な経験則のようで、昔の偉い先生方の本を読むと、同じことが書いてあります。たとえば「  」という本の中で、大塚敬節という漢方の偉い先生が、「病気にかかっていたのと同じだけ」と答えておられます。
 ひるがえって当院での経験でも同じことが言えます。たとえば「かぜ」では、かぜをひいてすぐに当院を受信された方なら、早い場合は、1回漢方薬を、お飲みになれば、治ってしまいます。インフルエンザでも、普通の風邪でもです。このことは、経験されていないと納得いかないでしょう。でも、本当なんです。一度このことを経験されますと、患者さん自身が、おかしい、風邪引いたかなと思えば、すぐに来院されるようになります。
 しかしながら、長年患っておられるアトピー性皮膚炎などは、時間がかかります。別の言い方をすれば、現代医学から言えば「治らない」病気として、アトピー性皮膚炎があります。が、漢方をお飲みいただいていますと、お肌がとてもきれいになってきますし、痒みや、赤くはれたり、ジュクジュクしたりすることもなくなってきます。すると、あれだけ悩んでいた患者さんが、「いつまで飲まなければ・・・」と言い出すしだいです。「お薬をやめることができるようになる方法は、お薬を飲みながらゆっくり減らすしかありません。」といつも答えるようにしています。
 これ以外にも、高血圧、糖尿病、痛風(高尿酸血症)、などのいわゆる成人病といわれるものがありますが、これらは「治る病気ではなく、コントロールする病気」で、一生付き合っていく病気です。お薬をやめてはいけません!
 未病(未病を参考)の治療薬や、健康を維持するための「上薬」などは、飲み続けるべき薬でしょう。体質改善薬も、時間がかかりますからこれも同じです。
 結論として、病気しだいで、治ればやめることのできる薬もあれば、やめないほうがよい薬もあるし、やめてはいけない薬があります。ということでしょうか。漢方薬は、概してやめないほうがよい薬に分類されることが多いようです。

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